- 自己破産することにためらいがあります
- 自己破産した後、後悔しないか不安です
- 自己破産って結局は甘えなのでしょうか
自己破産しても日常生活に影響することはありません。あえて言うなら、クレジットカードを作れなかったりローンが組めなくなるだけです。
ただし、罪悪感とまでは言わなくても“後ろめたさ”を感じるのは事実。
本ページでは、28歳の頃に借金200万円を自己破産した私が思う「自己破産した後悔との付き合い方」についてお話します。
自己破産して後悔していること
その結果、現在ではWebライターとして独立することができ、結婚もして不自由ない生活を送ることができています。
そんな私ですが、自己破産したことを“後悔していない”っという訳ではありません。
自己破産して後悔していることは、主に4つ。
- 自己破産しない選択があったかもしれない
- お金は自己投資に使うべきだった
- もっと早く弁護士に相談すべきだった
- 自己破産したことの”後ろめたさ”は消えない
結局のところ、自己破産をしてもしなくても、どちらの選択をしても後悔は残ると思います。それは自己破産に限ることではありませんよね。
人生は選択の連続です。たまに間違うことだってあります。
とはいえ、自己破産したことを後悔することはあっても、当時の私にとって“自己破産は間違った選択ではなかった”と思っています。
自己破産しない選択があったかもしれない
自己破産経験者はみな同じことを思っているのではないでしょうか。
もっと頑張っていれば、自己破産せずに済んだかもしれない…
実家に戻ってバイトを複数掛け持ちすれば年間で100万円は貯めることできるし、2年あれば返済できるという試算がありました。
でも「返済のために2年間をバイト生活に費やしたくない…」と思って“頑張らない選択をした”ことは事実かもしれません。
一方で「2年間で返済できたとして、その後どうする?」という不安があったもの事実です。
借金をしたことは自業自得。でも、28歳で続けたい仕事を辞めて地元に戻ることの恐怖もありました。
だからこそ、“自己破産しない選択”を選ばなかった後悔が少しだけ残っているのは事実です。。
お金は自己投資に使うべきだった
大学を卒業して就職して自分でお金を稼ぐようになって、生活水準も高くなり、娯楽への浪費も増えていきました。連休があれば旅行ばっかしていたし、それが自分へのご褒美、むしろ自己投資だと思っていました。
その結果、ドバイ旅行で現地通貨換算を間違えたことで予期せぬ高額出費が重なり、金銭感覚が麻痺、借金することへの抵抗がなくなり、気付けば借金200万円で詰んでしまいました。
とはいえ、失敗があるからこそ気付けたのも事実なんですよね。
自分で稼いだお金は自分のキャリアアップ、スキルアップのための自己投資として使うことで、より人生は豊かになったんだと思っています。
20代の頃に無断なお金と時間を浪費してしまったことへの後悔はつきません。。
もっと早く弁護士に相談すべきだった
「もっと早く楽になれたのに…」という意味ではありません。
借金は多くのものを奪います。
- 携帯を見るのが怖い
- 着信音が鳴るたびに動悸がする
- 家にいても取立てに来ないか不安で落ち着かない
- 借金の不安から夜は眠れなくなる
- 友人や知人との関係に距離を置き、疎遠になる
不安感と孤独感が募り、まともな日常生活を送ることができなくなります。その結果、精神的に不安定な私の言動で、不快な思いをさせてしまった人もいるはずです。
もっと早く弁護士さんに相談していれば、失わずに済んだ友達がいるかもしれません。。
自己破産したことの”後ろめたさ”は消えない
自己破産は悪いことではありません。自己破産は法的に認められた制度であり、日本国民すべてが持つ権利です。
しかし、自己破産のイメージは決していいものではありませんよね。ふとした瞬間に「自分は自己破産したんだ…」という“後ろめたさ”を感じることがあります。
ただし、この”後ろめたさ”がめちゃめちゃ重い“罪の意識”かと言えば、そういう訳でもありません。
この感覚は人それぞれですので、あくまで参考程度に。
自己破産しなければよかったと思う瞬間
ここでは、後悔というより「あ、あぁ…」って感じに思う瞬間についてお話します。
とはいえ、感覚的には「休みの日に朝寝坊して午前中を無駄にしてしまった…」程度のもの。その後悔は以下の3つ。
- クレジットカードが欲しい!と思った瞬間
- 銀行や役所で手続きする瞬間
- 大きな夢が思い浮かんだ瞬間
ぶっちゃけ、これくらいのことは自己破産ではなく、クレジットカードの返済を滞納した場合でも同様のことが言えますね。
つまり、クレジットカードが作れないことやローンが組めないことへのちょっとした後悔です。とはいえ、私生活に影響があるものではありません。
クレジットカードが欲しい!と思った瞬間
スマホ決済やデビットカードがあるとはいえ、やっぱりクレジットカードは欲しいものです。
クレジットカードがあればお買い物するたびにポイントを貯められるし、デビットカードと違って一ヶ月分をまとめて一括支払いになるため通帳がスッキリします。
“慣れ”の問題なのかなぁと思いますが、クレジットカードでキャッシュレス生活を送っていた頃の感覚が抜けません。。
「自己破産したらクレジットカードを持つことができない」というのは半分正解で半分不正解。
自己破産してもクレジットカードを持つ方法はあります。
≫ 自己破産後にクレジットカードが作れるまで最短5年!今すぐカードが欲しい時はどうすればいい?
銀行や役所で手続きする瞬間
自己破産時に銀行計カードローンも免責しているため、同じ銀行ではないにしても銀行という場所がちょっと苦手です。これも“後ろめたさ”のような感情かもしれません。
また、役所で住民票などの書類を申請するのも、ちょっとビクビクしてしまいます。もしかして、自己破産の履歴が役所が管理するデータベースに登録されているんじゃないかって…。
しかし、自己破産などの信用情報は信用情報機関でのみ管理されており、役所が個人の信用情報を知る術はありません。つまり、余計な心配ってこと。
≫ 結婚前の自己破産はバレる?戸籍や住民票、婚姻届けを役所に出す時にバレる可能性
大きな夢が思い浮かんだ瞬間
これは、事業者や経営者の場合に限るかもしれません。
「このアイディアいいかも!?」っと思ってビジネスプランが思い浮かんでも、公庫や銀行から事業融資を受けることができないため、なかなか実現できません。。
とはいえ、事業は小さく初めて徐々に大きくしていくのもだと割り切り、背伸びせずに身の丈に合ったビジネスをしていく所存でございます。
まとめ:後悔は少しあるけど自己破産しなければやり直せなかった【体験談】
結局のところ、自己破産をしてもしなくても、どちらの選択をしても後悔は残ると思います。それは自己破産に限ることではありませんよね。
人生は選択の連続ですから、たまに間違えることだってあります。
人は追い込まれると、何もできなくなる生き物かも。
テレビでベテラン芸人さんが「借金があるから頑張れんねん」みたいなことを言っていますが、アレって超特殊なケースだと思います。
一般人は、借金で追い込まれても“火事場の馬鹿力”のようなものを発揮することができません。精神的に追い詰められてしまい、何もできなくなるケースがほとんど。
借金は病気と同じで“治療”が必要です。
まずは、借金のストレスがない日常生活を取り戻しましょう。その方法の1つが自己破産。後悔する/しないということを冷静に考えられるのはその後のこと。
後悔する気持ちがあるもの、その後の人生が軌道に乗り始めた証(あかし)です。
このように人生が軌道に乗り始めたのも、自己破産という選択があったからと思います。
とはいえ、自己破産しない選択があったのも事実。それを選ばなかった“後悔”こそが、再起するための“原動力”になっているかもしれません。

※20代の自己破産はデメリットが少ない