- 自己破産後に海外旅行に行って大丈夫?
- 自己破産してもパスポートは作れる?
- 自己破産したらESTAが申請できなくなる?
「自己破産すると海外旅行に制限がかかる」っていう話を聞いたことありませんか?
これはまったくのデマです。
しかし、クレジットカードがないという不便はあります!
本ページでは「自己破産後の海外旅行」について私の実体験を基にお話したいと思います。結論を言うと、まったく心配しなくてOK。
自己破産しても海外旅行は普通にできる!ただし、クレジットカードがないと不便…
そもそも自己破産したことは信用情報を開示しなければ確認しようがありません。
また、信用情報の開示請求は、以下の信用情報機関に加盟する金融機関による正当な理由(入会審査や途上与信、融資審査など)がなければ、開示することはできません。
つまり、入国出国審査やパスポートの申請/更新について、渡航者の信用情報が必要になることは絶対にありません。
自己破産後も海外旅行して一切問題ないのでご安心ください。
例えば、前トランプ大統領は過去に4回も自己破産した経歴があります。それでも世界各国を飛び回っていましたよね。
つまり、世界共通でブラックな人が海外旅行できないというルールなど存在しません。
自己破産前のパスポートは有効!更新もできる!
自己破産前に作っていた10年用のパスポートは、自己破産後でも問題なく利用することができています。というか、そりゃ使えて当然ですよね。(笑)
ちなみに、パスポートの発行申請に必要な書類は、以下の5つ。
パスポートの発行申請に必要なもの
- 一般旅券発給申請書(フォーマットあり)
- 戸籍謄本又は抄本(原本)
- 住民票の写し
- 写真(縦45mm×横35mm)
- 本人確認書類(運転免許証など)
※詳しくは外務省の公式サイトをご参照ください。
ご安心ください。戸籍標本にも住民票にも“自己破産した”という信用情報は載っていません。
つまり、自己破産歴があるブラックな人でもパスポートは作ることができるし、パスポートに信用情報が登録されることもありません。
ESTA(アメリカ電子渡航認証システム)の申請も問題なし!
「アメリカは入国審査が厳しい」と聞いたことありますよね。
特に、前トランプ大統領時代には、アメリカ本国への入国に対してかなり厳しい入国審査が行われるようになったことが話題になりましたね。
そもそも、アメリカへ入国するには渡航前に「ESTA(アメリカ電子渡航認証システム)」の申請が必要です。
ESTAとは?
ESTAとは、ビザを取得しなくても90日以内の短期滞在(ビジネス、観光)であれば、アメリカへの渡航許可を得ることができる電子認証システムです。
【注意点】
1.出国の72時間前に申請手続きしなければいけない。
2.申請には$14が必要。
≫ ESTAの申請は公式サイトから
※公式サイト以外から申請すると$14とは別に1万円近くの代行手数料を取られることがあるので注意してください!
なお、ESTAの申請においても信用情報が必要になることはありません。
クレジットカードがないと不便!
不便というだけではありません。クレジットカードを持っていれば、万が一の時には「海外旅行傷害保険」が適用されるので安心なんです。
とはいえ、ないものは仕方ありませんね。
日本はキャッシュレス後進国なので、国内にいるだけならそこら中にATMがあるし、日常生活に不便はないかもしれませんが、海外に出るとそうはいきません。
現地通貨を持ち歩くのも怖いし、慣れない通貨でお会計時の計算ができないなどの不安もあります。
しかし、私自身がクレジットカードがなくて一番困ったことは、ホテルチェックイン時の『デポジット』でした。
「そもそもデポジットって何?」という人は以下をご参照ください。
ブラックな人はデビットカードがあれば海外旅行でも安心!?
とりあえず、クレジットカードが作ればいので、デビットカードを持っておきましょう。
つまり、デビットカードは銀行やカード会社に後払いしない(借金しない)ため、ブラックな人でも作ることができます。
※口座残高がなければデビットカードを持っていても使うことはできません。
デビットカードは、海外旅行中に現金を持ち歩かなくても、カードに紐づけしている日本の銀行口座に預金があればクレジットカードと同様に利用することができます。
しかし、海外旅行時に1点のみ、デビットカードのデメリットが発生します。
ホテルチェックイン時のデポジットの払い戻しに注意
海外のホテルにチェックインする時、宿泊代とは別に「デポジット(Deposit)」の支払いを求められることがあります。
デポジットとは「保証金」という意味です。
デポジットは、滞在中にホテル内の備品の盗難や破損があった場合に、その被害をデポジットから支払うという制度です。
そのため、普通に滞在してチェックアウトすればデポジットは“返金”されます。
仮に、クレジットカードでデポジットを支払っている場合は、その取引がキャンセルになるだけで、実際に請求されることも返金されることもありません。
しかし、デビットカードでデポジットを支払った場合は、その瞬間に紐づけされている銀行口座からデポジットの料金が引き出されてしまいます。
チェックアウト時に返金されますが、デビットカードで支払ったデポジットが返金されるまでには、2週間~4週間かかることも珍しくありません。
つまり、デポジット分の残高は余裕をもって銀行口座に用意しておく必要がありますので、ご注意ください。
デビットカードは海外旅行傷害保険付きがおすすめ
旅行先のホテル代を現地払いにする場合、さらには現地でデポジットを支払う場合には、どうしてもカードが必要になります。
※現金払いを断られる可能性があるかも。
そのため、ブラックな人は海外旅行時にはデビットカードが必須です。
▶三菱UFJ-JCBデビット
![]() |
|
旅行傷害保険 (国内・海外) |
最大3,000万円 |
ショッピングカード保険(海外) | 年間最大100万円 |
年会費 | 無料 (2年目以降もずーっと無料) |
≫ 三菱UFJ-JCBデビットのお申込みはこちら
※新規入会者限定の特典あり!
▶みずほJCBデビット
![]() |
|
旅行傷害保険 (国内・海外) |
最大3,000万円 |
ショッピングカード保険(海外) | 年間最大100万円 |
年会費 | – 初年度無料 – 2年目以降は1,100円 ※23歳未満、もしくは年に1回以上ご利用方は無料 |
≫ みずほJCBデビットのお申込みはこちら
※新規入会者限定の特典あり!
【要注意】自己破産手続き中は海外旅行は控えてください
自己破産手続き中、つまり免責が裁判で下されていない段階での海外旅行には注意が必要です。
自己破産の破産申立て後は、あなたの財産は裁判所が任命した破産管財人によって管理されます。
そのため、自己破産手続き中の海外旅行は、財産の持ち出し(隠ぺい)を疑われる可能性があるため、裁判所の許可なく渡航すると自己破産できなくなる(免責が下されない)可能性があります。
どうしても渡航しなければならない正当な理由(海外出張など)がある場合は、事前に裁判所から許可を取る必要があります。
そのため、どうしても海外へ行く必要がある場合は、自己破産の手続きを担当している弁護士に相談してみてください。
まとめ:自己破産しても海外旅行に行って大丈夫!
- 自己破産しても海外旅行に行って問題ない!
- パスポートの申請/更新にブラックの信用情報は関係ない。
- アメリカへの入国に必要なESTAの申請も問題なし。
- クレジットカードの代わりに旅行傷害保険付きのデビットカードは持っていくべき!
- ホテルチェックイン時にデポジットの支払いがあることを忘れずに。
- ただし、自己破産手続き中の渡航は裁判所の許可が必要!
クレジットカードがない不便があるとはいえ、デビットカードもスマホ決済可能な電子マネーも使うことができます。
また、メルカリの“メルペイスマート払い(後払い)”は信用情報の審査が行われないため、自己破産歴のあるブラックな人でも後払いによる決済サービスを利用することができます。
つまり、日本で生活することを考えれば、上記の自己破産のデメリットを実感することは全くと言って良いほどありません。
ただし、私が自己破産のデメリットを感じなかったのは「独身1人暮らしの20代女性」だったことが影響しているかもしれません。
その理由は、ざっくり以下の通り。
「独身1人暮らし20代女性」が負うデメリットが少ない理由
- マイホームなどの財産がない
- 官報に住所が載っても引っ越せばOK
- 30代には信用情報が復活する
借金問題は返済期間が長くなるほど解決するのが困難になります。
すでに返済の目途がたたないほどの借金を抱え、毎月の支払い日にその場しのぎでやりくりしている人も多いかもしれません。
なお、日本弁護士連合会による2017年破産事件記録調査によると、自己破産する人の27%は100万円~300万円の借金をしているというデータを公表しています。

※あなたの借金はあと何年返済が続きますか?